電車に轢かれて手足を3本失った青年。1年後撮影された彼の姿に涙が溢れだしてくる

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テレビ番組などで手足を失ってしまった人の話はよく見かけますが、どのような人生を送っているかはほとんどの人が知らないと思います。

山田千紘(ちひろさん)も不慮の事故で手足を失ってしまった一人です。

この記事は、山田さんが手足を失ってしまった事故について、事故後の山田さんの人生についてお話しします。

山田さんが手足を失った事故

山田さんが手足を3本失った事故は、8年前に電車に轢かれるという事故でした。

ケーブルテレビ局で、営業の仕事をしていた山田さん。入社したばかりの新人でしたが、成績は非常に優秀だったそうです。

会社の飲み会に出席した山田さんは、新人ということもあってか、終電間際まで先輩に付き合っていました。

その後、東京都内の自宅に戻ろうとしたときに、事故は起きたのです。

山田さんは事故の様子をyoutubeに投稿されています。

先輩に付き合わされたとはいえ、山田さんも泥酔していました。

泥酔し、記憶を失い、気がついたときは自宅ではなく病院のベットの上でした。

目覚めたとき、山田さんは気がつきます。

「俺の右手がない。両足もない。」

警察に話によると、山田さんは電車で眠ってしまい、自分が降車する駅を乗り越して終着駅まで行ってしまったのだそうです。

まだ電車が走っている時間だったので、終着駅から再び電車に乗ろうとしたときにホームへ転落。

無情にもそこへ電車が進入してきて、山田さんは病院に運ばれたという事故でした。

絶望の日々

「俺の人生は終わりだ。」

少年時代、バレエでならした山田さん。手足が動きだしそうな感覚はあるのに、右手も両足もそこにはありません。

ベッドから立ち上がろうとするも転落し、手足を3本失ったという現実が彼を襲います。

絶望のどん底に落とされた山田さんは、「毎日どうやって死のうか」と考える日々を過ごします。

そんな時、彼を支えたのは高校時代の友人達でした。

事故のことには一切触れずに、「元気そうじゃん。」と声をかけ続けたのです。

社会復帰を目指して

高校時代からの友人達に励まされ、山田さんは社会復帰を目指します。

義足を装着し、辛いリハビリに明け暮れ、運転免許を取得します。

障害者職業訓練校に入学し、簿記やパソコン検定の資格を取得しました。

「きっと、すぐに社会復帰できる。」

再び社会へでて仕事をすることに希望をもっていた山田さん。しかし、現実は厳しいものだったのです。

求人情報を見るも、正社員としての募集ではなかったり、基本給が低すぎたりと、とても生活していけるものではなかったのです。

手足を3本失った山田さんは、「障がい者」という枠のなかでしか見てもらえず、再び絶望し、自殺を考えるようになってしまいます。

兄からの励まし

絶望でいっぱいになった山田さんに、お兄さんが激励の言葉をかけます。

「お前、何考えてるんだ?いつも自分のことばかり考えて。ふざけるな」

お兄さんからの言葉で奮い立った山田さんは、自分の中で何かが変わった感覚がしたといいます。

家族や、今まで支えてくれた人たちに恩返しをしたいと考えるようになったのです。

その後、IT企業の障がい者枠で就職した山田さん。

製品検査や品質保証の業務に携わり、2017年6月に航空会社の関連会社へ転職。

現在は、一般職として経理や企画を担当しているそうです。

しかし、山田さんは、ただのサラリーマンとして仕事をしているだけではありません。

自分が手足を失った事故のことをSNSで発信するうちに、山田さんは、体の不自由な方たちや、その保護者の方々と交流を持つようになっていきました。

「自分の体験が、誰かの役に立ってくれたらいい」

今では、電車に轢かれたyoutuberとしてyoutubeチャンネル「山田千紘 ちーちゃんねる」を開設。

チャンネル登録者数約8万人という人気ユーチューバーとして情報発信されています。

山田千紘さんの動画

youtubeチャンネル解説から、わずか4か月で登録者数8万人になった「山田千紘 ちーちゃんねる」

山田さんの動画は、自分の事故のことや経験を語ったり、絶望からどうやって這い上がったのか、義足の着け方や使い方などを紹介しています。

どの動画も口調はやわらかく、明るく、視聴者を元気づけるような語り口です。

「ピンチはチャンス」と動画内で明るく語る山田さん。

山田さんは、人生は捉え方次第でいくらでも良くできると信じていて、視聴者にも同じように感じ取ってもらいたいという気持ちで今日も動画を投稿し続けているのです。


山田さんの動画のコメント欄を読むと、山田さんのポジティブな考え方に触れ、「救われたような気持ちになった」というようなコメントを残しています。

山田さんはこれからもたくさんの人に素敵な笑顔を届けていくでしょう。



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参考:イミシン

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