近年、問題となっている地球温暖化。
NOAA(アメリカ海洋大気庁)によると、2020年の1月は過去141年間のなかで、最も気温が高い1月だったそうです。
このまま気温上昇が続くとどうなるかをNOAAが発表していますので紹介します。
NOAA(アメリカ海洋大気庁)とは

NOAA(アメリカ海洋大気庁)とは、 アメリカの政府機関です。
アメリカ海洋大気庁(アメリカかいようたいきちょう、National Oceanic and Atmospheric Administration)は、アメリカ合衆国商務省の機関の一つ。海洋と大気に関する調査および研究を専門とする。略称はNOAA/ˈno(ʊ).ə/(ノア)。日本語圏ではアメリカ海洋大気局と表記されることも多い 。
自然災害からより安全に人命や財産を保護すること、環境に対する理解を深めること、海洋資源の有効利用に向けた探査・開発を推進すること等を目的として、ニクソン大統領の提案により、1970年に設立された。本部はワシントンD.C.近郊のシルバースプリングに所在する。
wikipediaより引用。
2020年1月の気温

NOAAによると、2020年1月の気温は、過去141年間のなかで最も気温が高い1月だったことがわかりました。
2016年が今までで過去最高でしたが、2016年の平均気温を0.02℃上回り、2020年が一番の暖冬となったと発表しています。
NOAAのツイートを参照すると、「2020年1月は、世界で記録上最も暖かい1月として2016年を上回りました。」と投稿されています。
ヒートマップを見ると一目瞭然で真っ赤ですね。
世界中で1月の気温が上昇していたことがわかります。
ヒートマップには、気温が下がった青い色もぽつぽつとあります。
アラスカ州やカナダの西部では平均気温が下回った月となったようです。
2019年は「観測史上2番目に暑い年」だった
2019年は「観測史上2番目に暑い年」を記録しています。
2019年を含む2010~2019年の10年間は「観測史上最も暑い10年」でした。
2020年の1月が過去141年間で最も暑い1月だったとお話ししましたが、これまでの1月の気温トップ10は2002年以降に発生しています。
暖冬が騒がれていますが、気温の上昇は18年前から既に始まっていたのです。
暖冬の原因とは
気温の上昇といって考えられるのが「エルニーニョ現象」
エルニーニョ現象は、熱帯太平洋で見られる気候変動現象で、数年に1度、春から冬にかけて発生します。エルニーニョ現象が発生すると、熱帯太平洋の東部で海面水温が平年より高く、西部で海面水温が低くなります。この水温の変化によって、通常は熱帯太平洋の西部で活発な対流活動が東に移動し、インドネシアや南米の北部では平年より雨が少なく暖かくなります。また、熱帯からの大気の変動を通して、日本では冷夏、暖冬となる傾向があります。
季節ウォッチより引用。
2015年と2016年の気温の上昇や異常気象はエルニーニョ現象が原因。
しかし、それ以外は、温室効果ガスの影響が温暖化に起因していると科学者が示唆しています。
温室効果ガス(おんしつこうかガス、英語: greenhouse gas、GHG)とは、大気圏にあって、地表から放射された赤外線の一部を吸収することにより、温室効果をもたらす気体のことである。水蒸気や二酸化炭素などが温室効果ガスに該当する。この他、メタン、一酸化二窒素、フロンなども温室効果ガスに該当する。近年、大気中の濃度を増しているものもあり、地球温暖化の主な原因とされている。
wikipediaより引用。
温室効果ガスの影響により、今後数年間に、更に記録的な暖かい月の増加が想定されると伝えられています。
南極でも過去最高気温を記録

一年中気温が低いイメージの南極。昔見た「南極物語」では、吹雪など過酷な自然が映し出されていましたが、南極のシーモア島で、2月13日に観測史上最高となる20.75℃が記録されています。
南極の気温が20℃を超えたのは初めてだそうです。
地球温暖化は確実に進んでいます。
気温上昇が続くと、いずれは世界の14%の人々が猛暑で危険にさらされる可能性があるとNOAAは示唆しています。
日本も例外ではなく暖冬でした。つまり、日本人も世界の14%の中に入っているのです。
コロナウィルスの次は猛暑が全世界を危機に陥れるのかもしれません。
私たちにできる温暖化対策をしていく必要があるのではないでしょうか。
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参考:カラパイア
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