2020年8月14日、2年ぶりに地上波で放送された「となりのトトロ」
宮崎駿監督の名作「となりのトトロ」は何度でも見たいと言われるほどの作品で、老若男女問わず多くのファンがいることで知られています。
となりのトトロが初めて映画館で上映されたのは、1988年(昭和63年)ですが、昭和、平成、令和と時代が変わるにつれて、解釈も変化してきているようです。
となりのトトロ地上波で2年ぶりに放送

1988年(昭和63年)に初上映された宮崎駿監督の大傑作「となりのトトロ」
日本テレビで2年ぶりの地上波放送となった「となりのトトロ」ですが、子供の頃に見て、大人となり、親となった今、自分の子供と一緒に楽しんだ方も多かったと思います。
12歳のサツキと4歳のメイとなんとも不思議な生き物「トトロ」が冒険に出掛ける映画ですが、twitterでサツキの扱いが児童虐待ではないのかという批判論争が巻き起こっていました。
ネットで巻き起こった批判論争
サツキとメイのお父さんは、考古学者です。名前は草壁タツオといいます。
大学で非常勤講師をしながら、翻訳を行って生計をたてています。
週2回の外勤以外は自宅の書斎に閉じこもって仕事をしているので、サツキとメイの面倒はお母さんがみることになるのですが、お母さんは入院しています。
映画のなかでは、12歳の少女サツキが家事を行い、4歳の妹メイの面倒を見ていますが、遊びたい盛りの子供を縛り付ける行為だと言って児童虐待にあたると指摘する声があるのです。
お父さんとサツキ、メイの3人で入浴するシーンもあるのですが、アメリカやヨーロッパでは児童虐待にあたると指摘する声もあります。
となりのトトロの時代設定は昭和30年代です。
『となりのトトロ』(英題:My Neighbor Totoro)は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画。宮崎駿監督作品。昭和30年代前半の埼玉県所沢市を舞台にしたファンタジー。田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ・メイ姉妹と、子どもの時にしか会えないと言われる不思議な生き物・トトロとの交流を描く。
wikipediaより引用。
昭和、平成、令和と時代が進み、今は考えられないかもしれませんが、当時は子供と一緒にお風呂に入ったり、仕事が忙しい親に代わって地域が子育てを支援するのが当たり前の世の中だったのではないでしょうか。
古い話になりますが、炭鉱長屋(炭鉱住宅)がいい例ですよね。
この写真のように、大きな子供が小さな子供の面倒をみることが、当たり前の時代だったのではないかと思います。
となりのトトロがこのような議論を呼ぶのは、名作であり、みんなが見たいという証拠なのかなと思います。
となりのトトロが製作・上映されてから32年。時代は昭和から平成、令和へと変わりましたが、作品は変わりません。
解釈の違いに、時代の変化を感じずにはいられませんね。
みなさんは「となりのトトロ」が児童虐待であると感じますか?
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