京都アニメーション放火事件で、青葉真司容疑者が逮捕されました。
逮捕された青葉真司容疑者の供述が始まっています。
青葉真司容疑者の逮捕時の供述
・36人が亡くなった京都アニメーション第1スタジオ(の放火殺人事件で、逮捕された青葉真司容疑者(42)=無職が、「(犠牲者は)2人ぐらいだと思っていた」と話していることが捜査関係者への取材でわかった。
・青葉容疑者は事件後、重度のやけどを負って意識不明の重篤な状態に陥り、皮膚移植を繰り返すなど長期の入院治療を続けていた。この間、面会は医療関係者や捜査員ら一部に限られていたとみられる。
・捜査関係者によると、36人が死亡、33人が重軽傷を負ったという事件の被害は27日の逮捕時に初めて知り、「そうなんですか」と話したという。
ライブドアニュースより引用。
青葉容疑者の持つ逆転のカード
殺人容疑などで逮捕された青葉真司容疑者(42)は、複雑な家庭環境の中で育ち、社会に出てからは非正規の仕事を転々とした。
「かなり貧しい家庭。気の毒と言うとおかしいけど、複雑な環境だったようだ」(捜査関係者)。青葉容疑者は両親と兄、妹の5人家族で育ったが、9歳で両親が離婚。その後は父親と同居した。幼少期は引っ越しを繰り返したという。
近隣住民とトラブルを起こすようになったのは、2008年末ごろに茨城県常総市の集合住宅に入居してから。12年にはコンビニ強盗事件を起こし、服役。「仕事で理不尽な扱いを受け、社会で暮らしていくことに嫌気が差した」と動機を語ったとされる。
服役中の37歳の時、精神障害と診断され、障害者手帳の交付も受けた。薬も処方され、出所後は就業支援を受けながら作業所などに通い、生計を立てていた。
JIJI.COMより引用。
青葉容疑者は、精神障害と診断されていて、障害者手帳の交付を受けていた。
ということは、裁判争点の1つとして、責任能力が問われてきます。
責任能力
責任能力について、調べてみると
責任能力(せきにんのうりょく)とは、一般的に、自らの行った行為について責任を負うことのできる能力をいう。
責任能力が存在しない状態を責任無能力(状態)と呼び、責任能力が著しく減退している場合を限定責任能力(状態)と呼ぶ。責任無能力としては心神喪失や14歳未満の者が、限定責任能力としては心神耗弱(こうじゃく)が挙げられる。刑法は39条第1項において心神喪失者の不処罰を、41条において14歳未満の者の不処罰を、39条2項において心神耗弱者の刑の減軽を定めている。
心神喪失とは、精神の障害等の事由により事の是非善悪を弁識する能力(事理弁識能力)又はそれに従って行動する能力(行動制御能力)が失われた状態をいう。
wikipediaより引用。
wikipediaに書かれている、刑法第39条についてまとめると
- 心神喪失者の行為は、罰しない。
- 心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する。
『心神喪失』の状態で犯罪をした場合には刑罰が科されることはなく、『心神耗弱』の場合は通常よりも刑罰が軽くなる、ということになります。
また、裁判所のWebページによると
善いことか悪いことかを判断したり、その能力に従って行動する能力のない人や、その判断能力又は判断に従って行動する能力が普通の人よりも著しく劣っている人がいます。
刑法では、これらの能力の全くない人を心神喪失者といい、刑罰法規に触れる行為をしたことが明らかな場合でも処罰しないことにしています。
また、これらの能力が普通の人よりも著しく劣っている人を心神耗弱者といい、その刑を普通の人の場合より軽くしなければならないことにしています。
これらは、近代刑法の大原則の一つである「責任なければ刑罰なし」(責任主義)という考え方に基づくもので、多くの国で同様に取り扱われています。
裁判所より引用。
青葉容疑者は、精神障害と認められていて、障害者手帳を交付されていた。
心神喪失で殺人と殺人未遂に問われた裁判で、無罪になった例もあります。
京都アニメーション放火事件の青葉真司容疑者に、日本の司法はどんな判決を下すのでしょうか。
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参考:ライブドアニュース、JIJI.COM、wikipedia、裁判所、youtube
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