さやちゃん溺死事故「幼き少女の本心とアリジコクの中の苦しみ」松戸女児行方不明事件の真相

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遺体となって発見された南朝芽(みなみ・さや)ちゃん。司法解剖の結果、死因は溺死の可能性が高いという発表がありました。

さやちゃんの溺死は事件なのか事故なのか。肺の中の水の成分についてはまだ調査中で、さやちゃんが旧江戸川で溺れたのかははっきりとわかりません。

肺の中の水の成分分析結果を待つ中で、幼いさやちゃんが旧江戸川にどうして入ってしまったのかという疑問が多くの方の頭に浮かんでいるのではないかと思います。

この記事は、さやちゃんの溺死は事故と考え、松戸女児行方不明事件の真相を考えてみます。

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さやちゃんの心「水が気になってたまらない」

さやちゃんの家族のコメントで「自ら水に入ることは考えにくい」というものがありました。

「水に濡れたりすることが苦手で、周りで脚を拭いてくれる大人がいない状態で自ら水に入ることは考えにくいです。“さやちゃん”などと呼びかけると返事をすると思います。知らない人に自分から話しかけることはしませんが、時たま挨拶をすることもあります」

TBS NEWS DIGより引用

このコメントだけを見ると、南朝芽ちゃんは水が嫌いなんだなという印象を受けますよね。

また、さやちゃんは療育治療を受けていたことも話題になっていました。

これは、さやちゃんのお姉さんがInstagramのストーリーズに投稿していたものですが、はっきりと「療育」と書かれてています。

療育など、障害と呼ばれるものを持つ子供は水を怖がるのではないか?と疑問に思い、調べてみました。

調べてみると、ASD児(自閉スペクトラム症)の脱走から水難事故にあう事例は少なくないということがわかりました。

子供が自閉症スペクトラムと診断された女性(かのんこさん)のブログによれば、2021年8月時点で、ASD児の脱走から水難事故にあう事例は3件あり、息子さんは腕を掴んでいても振り切っていくぐらいの力で水に向かっていくといいます。

かのんこさんがおっしゃるには、「水の執着」があるといいます。

息子の「水の執着」は、1歳7ヶ月ごろから現れました。
ある日、ベビーチェアでお茶を飲ませようとしたところ、息子が微動だにしなかったのです。

自閉症療育とくらしのくふう より引用

お茶をじっと見つめたまま動かなくなってしまった息子。かのんこさんは、息子さんがお茶を凝視していると思ったそうなのですが、次の瞬間…

程なくして、ベビーチェアに付属している、テーブルのサイドを平手でバン、バン、バン、バン、とたたき始めた息子。

はじめは何をしているのかわからなかったのですが、よくよく観察していると、コップ内の「お茶のゆらぎ、波紋」を見ているのだと気づきました。

自閉症療育とくらしのくふう より引用

その後の息子さんの「水の執着」の行動はどんどんエスカレートしていきます。

雨への執着、水溜りへの執着、排水溝への執着、近所の小川への執着、排水溝や小川への小石落とし。

また、かのんこさんは、自分の息子を一人で外に出す危険性についてこんなことを話しています。

うちの息子は1人、ポンと外に出したら最後、間違いなく「水」に向かって突進して行ってしまうと思います。

自閉症療育とくらしのくふう より引用。

親が「水が嫌い」だと思っていたさやちゃんも、実は水が気になってたまらなかったのではないかと思います。

さやちゃん事故の真相

さやちゃんが川に転落した理由は何だったんだろう?

さやちゃんが事故にあったと考えたとき、真相だと思われる考察がニュースに掲載されていました。

一社法人水難学会会長で国大法人長岡技術科学大学大学院教授の斎藤秀俊先生の考察です。

斎藤先生は、さやちゃんの靴と靴下が発見された現場周辺を調査し、「崩れ砂」という危険があることを発見します。

「崩れ砂」って普段聞きなれない言葉ですが、知るとその危険性に「あるあるだな」と納得がいきます。

斎藤秀俊先生はご自身のyoutubeチャンネルで、現場の踏査を行っている様子を公開されています。

34秒と短い動画ですが、13秒あたりに「崩れ砂」が映っています。

崩れ砂は単に川岸に砂が堆積しているというのではなく、崩れるぎりぎりの限界にある砂のことを指します。

yahooニュース より引用。

さやちゃんが川に転落した理由は、この崩れ砂に足を乗せてしまったのではないかと推測できます。

動画でいうと、この画像になりますが、一見何でもないような砂地に見えますが、近くまでよると断崖のように切り立っているのがわかりますよね。

ここに足をかけたら、大人も子供も関係なく、ずるっと川に落ちてしまうと思います。

また、斎藤先生は、「崩れ砂」には2つのパターンがあると言っています。

タイプA、タイプBと2つの「崩れ砂」のパターンについて話されていますが、この2つのパターンについてまとめてみました。

タイプA
  1. 少し粒が大きな砂の堆積物からなる川岸。

  2. 川の中央部に行くほど水深が深くなる。

  3. これ以上傾斜すると砂が崩れ落ちるぎりぎりの角度(安息角)でなんとか安定している。

  4. 人が乗れば、安定が崩れて人とともにいっきに砂が深い方に崩れ落ちる。
タイプB
  1. 比較的粒が細かな砂の堆積物からなる川岸。

  2. 泥にも似たような性質、草が生える。

  3. 川の水位変動が大きいと砂の堆積物が削られ、ほぼ垂直の崖ができる。
  4. 砂は崩れにくいが、川岸の水際に人が立てば、体重に耐えられなくなり、砂は塊となって川に崩れ落ちる。

タイプA、タイプBも画像と説明を見れば想像できると思います。

斎藤先生は記事の中で、「崩れ砂」に落ちた状態を、アリジゴクのような状態と話しています。

タイプAの崩れ砂に足を踏み入れると、小学校低学年の子供なら砂の崩れとともに瞬く間に沈水します。何とか川岸の方に身体の向きを変えることができたとしても、足元の砂がアリジゴクのように崩れるため、自力で岸に這い上がることがとても難しくなります。もがくほどかなりの砂が水中で舞い上がるので、服や体中の穴という穴に砂が入り込みます。

yahooニュース より引用

もがけばもがくほど、体中の穴という穴に砂や水が入る。

想像しただけで寒気がしますが、斎藤先生は水に入る気がなくても、そばに寄っただけで砂が崩れ落ちるので大変危険だと注意されています。


松戸女児行方不明事件は、事件・事故の両方の捜査が続いていますが、もし、さやちゃんが事故死だとしたら、真相はこうではないかと考えられます。

「さやちゃんは水が気になってたまらなかった。水辺に近寄ったら、足元の砂が崩れて川に流された。」

みなさんはどのように考えますか?


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