10月18日放送のNHKEテレ「あしたも晴!人生レシピ」で紹介される認知症。
認知症とはよく聞きますが、アルツハイマー病とは違うことをご存じでしたか?

認知症とアルツハイマー病は同じじゃないの?
「認知症」は病名ではなく、認識したり、記憶したり、判断したりする力が障害を受け、社会生活に支障をきたす状態のこと。
認知症とアルツハイマー病はどう違う?「認知症」は病名ではなく、認識したり、記憶したり、判断したりする力が障害を受け、社会生活に支障をきたす状態のこと。この状態を引き起こす原因にはさまざまなものがありますが、「アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)」もそのひとつ。
アルツハイマー病は認知症を引き起こす原因疾患の一つで、認知症フォーラム.comによれば、認知症の6割がアルツハイマー病だということです。

アルツハイマー病が認知症の原因疾患なのはわかったけど、アルツハイマー病になるとどうなるの?
アルツハイマー病を発症すると、記憶障害の症状が見られ、進行にともなって場所や時間、人物などの認識ができなくなる「見当識障害」の症状が現れます。身体的機能も低下して動きが不自由になったりします。
認知症とアルツハイマー病はどう違う?「認知症」は病名ではなく、認識したり、記憶したり、判断したりする力が障害を受け、社会生活に支障をきたす状態のこと。この状態を引き起こす原因にはさまざまなものがありますが、「アルツハイマー病(アルツハイマー型認知症)」もそのひとつ。
今の時間や自分が今どこにいるか、何をしているか、誰と会って話しているかなど自分の今の状態や環境がわからなくなるのが見当識障害です。
家の中での生活を例にあげると、トイレに行きたいけどトイレの場所がわからない。お茶をいれたいけど急須を置いた場所がわからないなどがあげられます。
認知症のことは学ぶことはできます。また、認知症介護の話しも聞いたりします。
しかし、見当識障害の症状がある認知症の方には普段僕たちが何気なく見ている風景はどう見えているのでしょうか?
この記事では、認知症を疑似体験する方法を調べて紹介したいと思います。
認知症の人が見ている世界

認知症の人は幻覚と錯視があるといわれています。
幻覚とは、実際にはないものが見えたり、聞こえないはずの音や言葉が聞こえたりすることです。
錯視とは、物を見間違えることを言います。例にあげると、壁や天井の模様がヘビが這っているように見えたりすることです。
まぼろしを真実の世界だと信じて疑わない患者さんもいるし、「そんなわけないよな。」と冷めた認識をしている患者さんもいるそうです。
認知症を疑似体験する方法
幻覚や錯視があるといわれている認知症ですが、疑似体験する方法があるので紹介します。
千葉県福祉ふれあいプラザ
体験コーナーで認知症について学ぶことができます。また、ヘッドマウントディスプレイで認知症の方が見える世界を疑似体験することができます。
認知症疑似体験は事前の予約が必要です。
総合的介護予防施設 千葉県福祉ふれあいプラザ
〒270-1151 千葉県我孫子市本町3-1-2 けやきプラザ内
TEL04-7165-2881(代表)
FAX04-7165-2882 までお問合せください。
株式会社シルバーウッドによる認知症疑似体験プロジェクト
VRを使って、認知症の症状を体験するプロジェクトです。2018年は、全国37都道府県で375回の認知症疑似体験プロジェクトを開催され、17500名以上というたくさんの方がVRを使用した認知症疑似体験をされたそうです。
株式会社シルバーウッド主催のVR認知症疑似体験会に参加された方の感想がありましたので、紹介します。
・認知症については、全て理解しているつもりでいたが、上から目線だったのかもしれない。“症状”を見て“ご本人”を見ていなかったのかもしれない。(認知症専門医)
・今まで受けてきた講義とは全く違う理解の仕方で驚いた。VR体験の力に大変驚かされた。(認知症認定看護師)
・認知症の方の気持ちを理解し寄り添いたいとずっと思って来たがなかなかできなくて苦しんでいた。体験を通じてこれから自分がどうしていけばいいのかやっとわかった気がして涙が出た。(介護職)
・10年前にこの体験ができていたら自分の母親に対する介護が変わっていたかもしれない。今介護をしている家族に見てほしい。 (介護家族)
・認知症に対して「大きな負」のイメージしかなかったが、体験を通じて負のイメージがなくなった。(大学生)
・専門書を100冊読むより勉強になった(医学部5年生)
・現在レビー小体型認知症の父親の介護中だが、今日から少し優しく接することができるのではないかと思った。(介護家族)
・ニュースや口コミで内容を知っていたが、百聞は一見にしかず。体験して驚いた。VRの技術もすごかった。(医療専門職)
VR認知症体験プロジェクト認知症ではない人が、バーチャルリアリティ(VR)の技術を活用し、認知症の中核症状を体験するものです。現状、認知症に関する情報はネガティブなものも多く、認知症のある方やそのご家族にとって非常に生きづらい社会となっています。認知症に対する理解は、驚くほどの地域差や個人差があります。私たちは、認知症のある方への理解不足が認知...
専門医や看護師の方も驚愕の認知症疑似体験だったようです。
株式会社シルバーウッド主催のVR認知症疑似体験は、約50名の方が同時に疑似体験をできるそうで、公式ホームページから申し込むことができます。申し込みに際して参加下限人数や費用について記載されていますので、確認の上申し込むようにしましょう。
この他、全国の社会福祉法人などで認知症疑似体験が行われています。認知症疑似体験をしてみたい方はインターネットで検索するとすぐに見つけられると思います。
認知症疑似体験に参加した人の感想
まとめ:認知症疑似体験はVRでできる
調べてみた結果、認知症疑似体験はVRを用いて体験することができます。
認知症に対する社会の理解は浅く、心理環境も悪いのではないかと思います。
VRは、仮想世界を体験できるエンターテイメント。SFやファンタジー、ゲームで現実とはかけ離れたことを体験できる技術として発達してきました。
VRで認知症の人が見えている世界を疑似体験することで、一方通行にならず認知症について相互理解が深まるのではないかと思います。
認知症について理解を深めることは大切なことだと思います。この記事が認知症の相互理解に役立てば嬉しいです。
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