「もし、かみさまにおねがいができるなら…」小1の男の子の作文に「胸を打たれた」「涙で読めない」

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朝日学生新聞社とシナネングループが開催している「いつもありがとう作文コンクール」

2022年で第16回となる作文コンクールですが、歴史あるコンクールの中で、忘れられない作文があります。

この記事は、第4回コンクールで33,421点の応募から最優秀賞に輝いた、当時小学1年生の男の子の作文をご紹介します。

「ぼくとお父さんのおべんとうばこ」

「お父さんがびょうきでなくなってから三年、ぼくは小学一年生になりました。」

こんな書き出しで始まる「ぼくとおとうさんのべんとうばこ」

小学1年生の男の子から見て、とても大きかったお父さんのお弁当箱。
初めてお父さんの弁当箱を使ったことを亡くなったお父さんへ報告する作文です。

お父さんがびょうきでなくなってから三年、ぼくは小学一年生になりました。

お父さんにほうこくがあります。きっとみてくれているとおもうけど、ぼくはお父さんのおべんとうばこをかりました。

ぼくは、きのうのことをおもいだすたびにむねがドキドキします。

ぼくのおべんとうばこと、おはしがあたって、すてきなおとがきこえました。きのうのおべんとうは、とくべつでした。まだ十じだというのに、おべんとうのことばかりかんがえてしまいました。

 なぜきのうのおべんとうがとくべつかというと、それはお父さんのおべんとうばこをはじめてつかったからです。お父さんがいなくなって、ぼくはとてもさみしくて、かなしかったです。

お父さんのおしごとは、てんぷらやさんでした。お父さんのあげたてんぷらはせかい一おいしかったです。ぼくがたべにいくと、いつもこっそり、ぼくだけにぼくの大すきなエビのてんぷらをたくさんあげてくれました。そんなとき、ぼくはなんだかぼくだけがとくべつなきがして、とてもうれしかったです。あれからたくさんたべて、空手もがんばっているので、いままでつかっていたおべんとうばこではたりなくなってきました。

「大きいおべんとうにしてほしい」とぼくがいうと、おかあさんがとだなのおくから、お父さんがいつもしごとのときにもっていっていたおべんとうばこを出してきてくれました。

「ちょっとゆうくんには大きすぎるけど、たべられるかな」といいました。でも、ぼくはお父さんのおべんとうばこをつかわせてもらうことにしました。

そして、あさからまちにまったおべんとうのじかん。ぼくはぜんぶたべることができました。たべたらなんだかお父さんみたいに、つよくてやさしい人になれたきがして、お父さんにあいたくなりました。いまおもいだしてもドキドキするくらいうれしくておいしいとくべつなおべんとうでした。

もし、かみさまにおねがいができるなら、もう一どお父さんと、おかあさんとぼくといもうととみんなでくらしたいです。でもお父さんは、いつも空の上からぼくたちをみまもってくれています。

お父さんがいなくて、さみしいけれど、ぼくがかぞくの中でただ一人の男の子だから、お父さんのかわりに、おかあさんといもうとをまもっていきます。お父さんのおべんとうばこでしっかりごはんをたべて、もっともっとつよくて、やさしい男の子になります。

お父さん、おべんとうばこをかしてくれて、ありがとうございます。

引用元:Resemom

いかがだったでしょうか。

お父さんがいなくて寂しい思いに負けず、家族を守りたい。

亡くなられたお父さんへの思い、残されたお母さんといもうとさんへの思いが詰まった作文ですよね。

「おとうさんへのおべんとうばこ」を書いた片山悠貴徳(ゆきのり)君は当時7歳の小学1年生でした。

そんな片山君も今年で19歳。

きっと、素敵な青年に成長されているでしょうね。


それでは、次の記事で…
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