レバノンの首都ベイルートで、現地時間の8月4日に発生した大規模爆発。
死者は100人を超え、負傷者は4000人以上という大惨事となりました。
地形が変わるほどの大爆発でしたが、ネットでは戦争体験者が語る、「爆発が見えたら必ずやるべきこと」が話題になっています。
「ヤバすぎて言葉がでない…」レバノン爆心地、地形変わる


W,A,EAGLEさんのツイートに添付された、2枚の写真。
レバノンで爆発事故が起きた建物を、ビフォーアフターで比較しています。
少し海へ出っ張った場所に爆発事故が起きた建物が建っていたのですが、爆発により、建物どころか地形が完全に変わっています。
戦争体験者が語る「爆発が見えたら必ずやるべきこと」

戦争を体験された、ぬえさんの祖父母のお話し。
「爆発がチラッとでも見えたらそちらに背をむけて体を低くする(できるなら伏せる)耳を塞ぎ口を開ける。そうしないと爆風で鼓膜が破れ、眼球がポンと飛び出すから」
なぜ、爆発がチラッとでもみえたら爆発が見えた方向に背を向けて(伏せて)耳をふさぎ口を開けるのか。
wikipediaには、「爆傷の段階」について、このように書かれています。
・1次的爆傷
爆発物に極めて近い人に起こる。鼓膜が破れる、肺が破れる、重症になると、結腸などの空気を含む臓器、或いは眼球が破裂することがある。
・2次的爆傷
爆風によって、飛散した破片による損傷。
・3次的爆傷
体全体が爆風で壁に叩きつけられたり、建造物の倒壊などによる損傷。
・4次的損傷
1次~3時以外の原因による外傷。爆風の熱による熱傷など。
鼓膜が破れるから耳を塞ぐ。
眼球が破裂することがあるから爆発と反対の方を向いて伏せる。
そして、空気圧により、肺や臓器に損傷を受けるので、口を開ける。
「爆発がチラッとでもみえたら爆発が見えた方向に背を向けて(伏せて)耳をふさぎ口を開ける」の理由はここにあるのですね。
twitterのコメント
「この世界の片隅に」にあったこのシーン思い出しました pic.twitter.com/GtXxmKNoSH
— ナニがアレなヨシムロ (@yosh_impact) August 5, 2020
これなんでだろうと思ってましたが、そういう意味だったんですね… pic.twitter.com/KmIrPijTTZ
— おちょら (@AoT_1213147) August 5, 2020
目が飛び出る描写は世の中にとても多いですが、眼球は周辺を筋肉によりがっちり固定されているので、本当の意味で飛び出すことは絶対にありえません。目が飛び出るかもしれない強い衝撃からしっかり身を隠しなさいという教訓ですね! pic.twitter.com/6o2YGVeuUk
— 医療警察@医療相談やってます (@medical_police2) August 5, 2020
伏せる姿勢に、両足を開き、足首を立てない。お腹を浮かさないを追加するとよいというコメントがありました。
国際協力関係者も渡航のための安全管理研修などで同様の内容を学習します。ちなみに、伏せる際両足は開き(両足同時に負傷しないため)足首を立てないように(アキレス腱を切らないようにするため)します。
こんなことを知っておく必要のない世界になればいいなと思います。— ぽこはは (@pokotanohaha) August 5, 2020
それにプラスして、伏せる場合はお腹を浮かさないと振動で吐いちゃうし内臓がやられる
って空襲のときの話で学校の先生が言ってました^_^
— OK!松風 (@ok_matsu) August 5, 2020
「爆発がチラッとでも見えたらそちらに背をむけて体を低くする(できるなら伏せる)耳を塞ぎ口を開ける。そうしないと爆風で鼓膜が破れ、眼球がポンと飛び出すから」
戦争の頃は、常識として国民に周知されていたと思われる知識ですが、レバノンの爆発事故のことを考えると、ありえない話ではありません。
覚えておくべき知識だとは思いますが、使う機会がないことを祈ります。
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参考:twitter、wikipedia
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