高齢ドライバーによる交通事故が多発しています。
現在、世間が注目している飯塚幸三被告の裁判も高齢ドライバーが引き起こした交通事故ですが、2018年2月に石川達紘被告が起こした交通事故も同様です。
かつて東京地検特捜部長を務めた石川達紘被告。事故発生時の年齢は78歳でした。
石川達紘被告は、事故当初から横柄な態度を取っていたことが報道されていましたが、あれから2年。
石川達紘被告の現在と、石川被告が起こした交通事故についてふり返ります。
石川達紘の現在

石川達紘は現在、公判中です。
石川被告は、10月2日に開かれた論告公判で、禁錮3年を求刑されましたが、この後に最終弁論公判、判決公判があるため、現在は公判中になります。
2018年2月、石川被告は、車を降りようとした際に誤って車を急発進させ、時速100㎞/h超で約320m暴走。
被害者の堀内貴之さん(当時37歳)をはねて死亡させたとして起訴されています。
石川被告は、2018年2月18日、車を路上に止めて降りようとした際に誤って急発進させ、時速100キロ超で約320メートル暴走させ、東京都港区の歩道上で堀内貴之さん(当時37歳)をはねて死亡させたとして起訴されている。問われているのは、自動車運転処罰法違反の過失致死罪で、過失犯だ。被害者は死者のみだった(けが人がいなかった)ため、致死傷ではなく致死になっている点が飯塚被告と違う。
jiji.comより引用。
石川被告は、弁護士で、かつて東京地検特捜部長を務めた「法曹界のエース」と言われた人物。
石川達紘被告のキャリアについて調べてみました。
「上級国民」石川達紘のキャリア
石川 達紘(いしかわ たつひろ 1939年4月4日 – )は、日本の検察官。退官後は弁護士(第一東京弁護士会)。検察官としては、東京地方検察庁特別捜査部長(東京地検特捜部長)を経験。名古屋高等検察庁検事長を最後に退官した。
wikipediaより引用。
石川被告はが東京地検特捜部長に就任したのは1989年。
1999年~から2001年に福岡高等検察庁検事長、名古屋高等検察庁検事長を歴任しているます。
検事長といえば「認証官」で、天皇陛下からの認証を受けるという、まさに「上級国民」といえるポストですよね。
上級国民と呼ぶにふさわしいキャリアを持っている石川被告ですが、事故当初から横柄な発言をしていました。
石川被告の事故当初の横柄な発言

2018年2月、事故が起きた東京・白金にある北里通り商店街。
石川被告の運転する車が突っ込んだ北里通り商店街の方のお話しが週刊現代に掲載されていました。
「家族3人で2階の部屋で寝ていたところ、震度7の直下型地震が来たかと思うくらいドーンと下から突き上げられた。すぐに妻と子供の上に覆い被さり、次の揺れに備えました。
ところが、次の揺れが来ない。『あれ、おかしいな』と思い、裏口から外に出ました。そこから表通りに回ると、1階にある店舗に車が突っ込んでいたんです」
「凄惨な現場でした。被害者の方は内臓が身体の外に出てしまっていた。加害者は額から血を流していましたが、これほどの事故にしては出血が少ないと感じました。高級車だったからなのでしょうか。
商店街の他の目撃者が彼に声をかけたら、すごく横柄な態度で『早くここ(車内)から出してくれ』と言われたそうです。被害者が亡くなった認識があったのかは不明ですが、その態度はどうかと思いました」
週刊現代より引用。
石川被告の運転する車に突っ込まれた金物店の店主・佐藤伸弘さんは、石川被告と待ち合わせていた女性とも話をしたといいます。
「私は加害者と待ち合わせていた女性に話しかけて、事情を聞いたんです。
すると、『ゴルフに行くために、迎えに来てもらったんです。トランクが開いたのでゴルフバッグを積もうとしたら、いきなり車が発進してしまいました。私は追いかけたのですが、車が家に突っ込んでいて……』と声を詰まらせました。
女性は髪が長くて、20代半ばのきれいな人でしたね。
事故の後、加害者と同じ法律事務所の弁護士から電話がありました。『月曜日に保険会社から連絡させます』ということでしたが、私は『保険会社がどうのこうのではなく、人が亡くなっているんだから、まずはあなたが花を手向けに来られないのか』と怒りましたよ」
週刊現代より引用。
人を巻き込んだ事故であったのに、被害者の安否も確認せずに「早くここから出してくれ」
「被害者が亡くなっている事故なのに、自分は花を手向けに来るという気持ちがない」
石川被告の横柄さに怒りがこみ上げてきます。
石川達紘被告の裁判での主張

現在、公判中の石川達紘被告ですが、同じく公判中の飯塚幸三被告と同じような主張をしています。
石川被告も初公判で「天地神明に誓ってアクセルを踏んでいない」と、無罪主張した。事故原因については「車体の不具合で加速した」と、飯塚被告と同様に「車のせい」にしたのだ。石川被告の公判では、事故で死亡した男性の妻が「(石川被告が)裁判で『私も被害者だ』と話しており、胸をえぐられるようだった」と証言しており、被害者遺族の心の傷に追い打ちをかける形になっている。
jiji.comより引用。
石川被告は過失致死罪、飯塚被告は過失致死傷罪。
罪名こそは違いますが、「事故が起きたのは車のせい」と深く傷ついた被害者遺族に追い打ちをかける証言は類似しています。
石川被告と飯塚被告に共通する点は、初公判までに時間を要していること。
石川被告の裁判は、最終弁論公判、判決公判を残しており、判決に不服として控訴すれば、罪の確定までにまだまだ時間を要することになるでしょう。
ネットのコメント
飯塚幸三被告の裁判があまりに注目されたせいか、あまり話題にならない石川達紘被告の現在。
石川被告は公判中ですが、飯塚被告と同様に、事故後に逮捕もされず、初公判まで長い時間が経過しています。
ちょっと腑に落ちないのは、マスコミが石川被告の裁判について大きく報道しないこと。
石川被告の現在にどこか特別扱いを感じるのは私だけでしょうか…
この記事がよかったらシェアしてくださいね。
コメント