横殴りに雪が叩きつけてくる吹雪の日には思い出す話し。昭和で携帯が無かった頃の人情に心が芯から温まる…

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新型コロナが流行してからというものの、感染者数や仕事を失ってしまったという話題が多いです。

心無い誹謗中傷がネットで増え、目を覆いたくなるようなニュースもありますよね。

そんななか、Twitterで昭和の頃の心温まるお話しが話題になっています。

コロナ疲れしている方に是非読んでいただきたいです。

横殴りに雪が叩きつけてくる吹雪の日には思い出す話し

Twitterに投稿された、横殴りに雪が叩きつけてくる吹雪の日には思い出す話し。

投稿者さんが吹雪の中、デパートの前で家族と待ち合わせしていた時のお話しです。

横殴りに雪が叩きつけてくる吹雪の日には思い出す。 私がまだ「お嬢さん」と呼んで頂けていた年齢の、携帯電話が世の中にまだ無い頃。 買い出しに行ったデパート前で待ち合わせているが、家族は来ない。 待てど暮らせど、来ない。

吹雪の中震えながら立っている私に デパート横の珈琲店のマスターが「お嬢さん、もう長い時間待ってるみたいだけど大丈夫?良かったらお入り。寒いでしょ?」と声を掛けてくれた。

そりゃもう、寒くて。身体の芯まで凍えていたから 「注文しなくていいから、とにかく入って温まったら?」の有り難いお言葉を 拒むなんて出来なくて。 お客さん居ないからそこ座って、と言われるままカウンター席に座り、暖かくて人心地がして、ほっとした。

「珈琲飲める?まだ飲んだこと無いか」 秘境育ちの私にとって珈琲とは 砂糖ミルクを入れたインスタントか、コーヒー牛乳のことだった。

「本物は飲んだこと無いです」 「飲んでみる?」 「お金を持っていないので…」「そんなのいいよ。こんなに寒くちゃお客さん来ないし。珈琲の淹れ方を教えるから、覚えて帰ってよ。 待ち合わせの人が来たらすぐ分かるように ドアは開けておくから」

マスターは私の目の前で ドリップのやり方を見せてくれた。 まず蒸らすこと。 細かい泡が出るようにお湯を注ぐこと。目の前で落ちていく珈琲の色の なんと深いこと。 角度によって光り方が違い、こんなに綺麗なものなのかと感動した。

「飲んでみて。人生初のドリップ珈琲。まずは砂糖もミルクも入れないで」 恐る恐る口にした、何も入っていない珈琲。 「…甘い!…えっ?美味しい!」 「美味しいでしょ。それが本当の珈琲の味なんだよ」 それまで飲んでいたインスタントコーヒーは どれだけ砂糖やミルクを入れても 苦い、としか感じなかったのに。

何だこれ~!全く別の飲み物じゃないの! 凍えきっていた手も温かいカップで温まり 頂いた珈琲は美味しくて 夢のような時間だった。

「美味しいんだよね、これ。ブルーマウンテンっていう種類」 当時のお金で1杯600円…ひえ~っ 「そんな高価なもの…!家族が来たらお支払いします」 「いいの。僕が淹れたかったんだから。お客さん来ないから暇でさ。それに、珈琲好きな人を増やすのが楽しいんだよ」 こんな出会いをしたら 珈琲好きになりますとも!

渋滞に巻き込まれ予定より1時間以上遅れて到着した母は 「ぽんたは生真面目だから今頃 吹雪の中雪ダルマになっているんじゃないかと心配していた」と言い、 父は「どこかで何とか凌いでいるだろうと思っていた」と言った。 凌いでました。素敵な出会いがあったよ。 遅れてきてくれてありがとう。

今のように携帯電話が普及していなかった時代。

考えられないかもしれませんが、待ち合わせとといえば、事前に約束することしかなかったんですよね。

吹雪の中、いつ来るかもはっきりしない家族と待ち合わせた投稿者さん。

マスターの人らしい情に心が温まります。

投降者さんとマスターのその後

投稿者さんとマスターのその後について気になるところですが、再会はされていないそうです。

ネットのコメント

昔は素敵な大人がたくさんいたというコメントもありましたが、本当に素敵なお話しでしたね。



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