毎朝、開店前から行列ができるお店ってありますよね。
雑誌にでていたとか、口コミでなど行列ができるには理由があります。
しかし、この記事でお話しするドーナツ屋さんは、行列ができる理由は少し違っています。
30年以上毎日休むことなく店に立つ夫婦

2018年と少し古いお話しになりますが、BIGLOBEニュースにこんなお話しが掲載されていました。
アメリカ、カリフォルニア州シールビーチで「ドーナツシティ」というドーナツ屋を夫婦で営んでいるのはジョン・チャンさん。
ジョンさんは、30年以上毎日、休むことなく奥さんのステラさんと共にお客さんにドーナツを売り続けてきた。どんなに遅い時間になっても、品物が売り切れるまで毎日店に立つ働き者の夫婦として近所では知られる存在だった。
30年以上、毎日夫婦仲睦ましくお店に立つチャン夫妻。
ところが、ある日突然奥さんがお店に姿を見せなくなったのです。
突然お店に姿をみせなくなった奥さん

何かお店の様子がおかしい。
チャンさんの奥さんのステラさんがお店に姿を見せていないし、ジョンさんも酷く落ち込んだ様子だ。
ステラさんがお店に姿を見せない理由は、動脈瘤で倒れてしまったからだったのです。
「店主を早く帰宅させたい」一人の常連の行動

チャン夫妻は、1979年にカンボジアから難民としてアメリカにやってきた。その10年後、ドーナツシティのフランチャイズ店を開業した。
雨の日も風の日も夜明けから働いていて、休みを取る日は珍しかったという。町に愛されている名物ドーナツショップなのだろう。
しかし今年の9月22日、ともにドーナツショップを切り盛りしてきた妻のステラさんが、ジョンさんと共に参加した結婚パーティで突然倒れた。
病院に急遽搬送され、脳のスキャンを撮ったところ動脈瘤であることが判明。その後2週間以上、ステラさんのこん睡状態は続いたものの意識を回復。その後はリハビリの為に病院に通いながら自宅療養をすることとなった。
一命をとりとめた奥さんのステラさんでしたが、介護が必要な状態。
高額な治療費を稼ぐために、ジョンさんは、愛する妻を心配しながらもお店に立ち続けるしかなかったのです。
ここで、一人の常連客が行動を起こします。ドーン・カビオラさんです。
ドーンさんには、あるアイデアがありました。
家に帰っても、ジョンの話しが頭から離れなかった…
2人は誰よりも働き者なんだ。
ドーンさんは、SNSでこう呼びかけました。
この店のドーナツをできるだけたくさん買ってください!
開店後できるだけ早い時間に!
ドーンさんは、街の人にも呼びかけを行い、皆が賛成してくれました。
常連客の連係プレーが始まったのです。
うわさを聞き付けた人や、SNSの呼びかけに賛同した人、ドーンさんの呼びかけに心打たれた人々が次々と来店し、ドーナツは連日売り切れの状態に。
早い日では、午前10時30分に売り切れる日もあったといいます。
ジョンさんは、ステラさんの看病やリハビリに時間を費やせるようになったのです。
その後のステラさんの病状
※このお話しは、イミシンというサイトに動画としてまとめられています。
地域の人たちやみんなの温かい支援で、ステラさんの病状は回復し、話すことも、書くことも、自分で食事をすることもできるようになりました。
仲睦ましい夫妻を襲った突然の病気でしたが、夫妻を支えた皆さんの人情に、この話を聞いた私たちも温かい、優しい気持ちになれるお話しですよね。
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参考:BIGLOBEニュース、イミシン
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