靴のかかとに貼られた黄色や赤のステッカーを見たことがありますか?
このステッカーは、認知症の方が徘徊したときに居場所がわからなくなるのを防ぐために作られたステッカーです。
この記事は、認知症の方が徘徊した時に居場所がわからなくなるのを防ぐために作られた「靴ステッカー」についてお話しします。
黄・赤2色の靴ステッカーとは
毎日新聞によると、長野県小諸市で認知症の方の徘徊による行方不明防止のために、靴のかかとに貼る「靴ステッカー」が導入されたそうです。
赤色のステッカーは「すぐに保護」、黄色は「声かけして」――。長野県内では、年間160人以上が認知症で徘徊(はいかい)したまま居場所が分からなくなり、行方不明届が出される。数人は発見されないままだ。早期発見のため、小諸市は靴に貼る反射材のステッカーを導入している。
毎日新聞より引用
2014年から同市で配布されたという「靴ステッカー」。利用は事前に市に名前や緊急連絡先、顔写真を登録する必要があります。
赤と黄の2色あるステッカーの意味ですが、
- 赤は「一人で帰るのは難しく命の危険もある」
- 黄は 「『どうかしましたか?』と周囲の人に声かけしてほしい」
靴ステッカーを貼ってある方の氏名は靴の中に書かれているので、声掛けし、靴の中を見ればその人の名前がわかるという仕組みになっています。
靴ステッカーのメリット
今まで徘徊で行方不明になった認知症の方を探す手がかりといえば、その時に着ていた服や、背格好でした。
また、周りから見て徘徊しているのか散歩しているのかわからないなんてこともあると思います。
しかし、靴ステッカーが貼ってあり、靴ステッカーの意味を知っていれば、歩いている人が認知症だとわかるし、声掛けすれば家や連絡先に送り届けることもできる。
つまり、靴ステッカーのメリットは、
認知症で徘徊する人の行方不明を防止できる、命を守れるということです。
認知症行方不明者の数
認知症で行方不明になる人の数は、平成24年より年々増加し、平成30年には16,927人の方が行方不明になっています。


行方不明の原因を見てみると、60歳以上で認知症の割合が増加していることがわかります。

参考:警視庁Webサイト
靴ステッカーへのみんなの反応
間違っちゃいないけど靴にしか目が行かない欠け欠け情報だなぁ 「靴・杖・自転車といった外に出る際に本人が利用するものに貼っていただいております」という活動らしい
— 回れるように急ぐ (@EBISU_DOU) March 8, 2020
これはとてもいい試みだと私は思います。
出来れば靴以外の場所にも。— ジャイアントアンジェラ (@007Akemi) March 8, 2020
本人が気付きにくいんでしょうね、踵。監視を嫌って剥がさないよう配慮。健常な若者なら、靴を履く時にわかっちゃいますが。
— 緊急事態宣言(条項)で殺される! (@time_to_a_close) March 8, 2020
おっしゃるとおり!「気づかない」というところがポイントです!名札はもちろん、わかる場所だとはずしちゃうんですよ。父を介護しているときに痛感しました☆
— みかんぴあの姐さん🍊OUJ-大阪 (@mikanpiano) March 8, 2020
靴以外にも貼って使ってもよいとのことですが、認知症の方なのでステッカーを不審に感じてはがしてしまうかもしれません。
そういった意味では、本人に気づかれない靴のかかとに貼るのがいいのかもしれません。
この記事で紹介した「靴ステッカー」は、NPO法人「日本ハートフルサポート」(兵庫県加古川市)が2011年に作成し、全国で約200自治体が使用しているそうです。
歩いている様子がふらふらしている、様子がおかしいと感じたら声掛けを行う。
靴のかかとを見て赤か黄のステッカーが貼ってあったらなおさらです。
声掛けで命が救えるなら、積極的に声掛けすべきですよね。
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参考:Twitter
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